知識の種類
- 忘却曲線
- 記憶はそのままほっておくと消失していくことはご存じ? 指数関数的になくなっていきます.これをつなぎ止めるには,工夫が必要です.「覚えるな分かれ」というのも一つですが...まずは記憶の種類と性質をわかってください.
- 一番強力な記憶(場所)
- 知識の定着にはいくつもの方策がありますが,場所の記憶がもっとも基本.やり方は忘れたけど,何処に書いてあったかは覚えているもの.あるいは,サイトで「なに」をクリックしたかは忘れたが,「そこ」にあったボタンを押したのは覚えているはず.これは生存本能,どこでのどを潤したかとか,どこでトラに出会ったかとか,に根ざしている.それを忘れたら生きていけないから.(味もある)
- 連想記憶
- 記述的記憶を定着させる手法には連想があります.意味のない(とはじめは思える)英語の単語を記憶するときには,単純な繰り返しとなる音声ループや綴り,タイピングによる非記述的記憶を使うのですが,高度な専門知識となると話は別です.日常の経験に置き換えて解釈する,よく似た構造を持った概念と結びつける,専門用語の組み合わせなどで覚えやすくします.専門用語とチャンクを参照.コンピュータのデスクトップ,ワードのGUIなどに使われているメタファも連想記憶の一種です.
- 短期集中
- 方法記憶の最もすすんだカリキュラムは自動車教習.最低限の知識を確実に身につけるのにはこれにならうのが一番.期間としては,ひと月程度の短期集中がいいことがわかる.それ以上かかると最初を忘れてしまうし,それ以上短いと定着しない.ひとまとまりで覚えてしまうと頭に根を張るので忘れにくい.逆にその程度のまとまりに知識を細切れにすることも方策.
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References:[KnowledgeStructureExampleI]