要素の複合した対象物の感性指標化手法の確立

感性の指標化技術は,製品設計など産業応用に貢献することが期待されます.実際の製品開発に活用するためには,現実の製品がそうであるように,様々な要素で構成される対象物に対する感性がモデル化できる必要があります.そこで,本研究では「色」と「形」の組み合わせを例として,「色」と「形」の各要素が「色・形」の合成刺激に対する感性評価にどのような影響を及ぼしているかを検討し,複合的な要素を持つ対象物における感性のモデル化手法の確立に取り組んでいます.これまで,「色」「形」と形の各要素刺激,「色・形」の合成刺激に対する感性評価実験を実施し,合成刺激の感性評価のにも「色」の影響が大きい側面や,「形」の影響が大きい側面が存在することを明らかにしています.今後は,「色」と「形」の相互作用についての検討や,評価の個人差についての検討を深め,複合的な要素を持つ対象物における感性のモデル化手法の開発を進めるとともに,感性検索など応用的なシステムへの実装を目指します.

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