触感計測技術に基づく感性価値を高めた製品開発

本研究では, 感性を数値化する研究が生み出した「心地よい」使用感を高めたふきとり化粧水を開発, 発表をしました.
ふきとり化粧品の価値を意識するまでに至る過程を解明するために, 使用シーン毎に主観評価実験を行い, 使用者の心理構造を可視化しました. この結果, 「肌摩擦感」と「ふきとれた実感」の両立が, ふきとり化粧品の価値の実現において重要であることを見出しました.
また, 触感計測装置を用いて振動によってふきとり動作の評価を行った結果, 「肌摩擦感」と「ふきとれた実感」をそれぞれ高める周波数帯を明らかにしました. この触感計測技術の活用により, ふきとり化粧水の価値を高めた製品の開発に成功しました. (株式会社ナリス化粧品との共同研究)
※この研究は, 文部科学省「革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)」の枠組みにおいて, JSTセンター・オブ・イノベーション(COI)プログラム「感性とデジタル製造を直結し, 生活者の創造性を拡張するファブ地球社会創造拠点」の中で実施しています.

Publications

浅井健史, 山﨑陽一, 谿雄祐, 飛谷謙介, 山元裕美, 長田典子 (2021) ふきとり時の触感が優れたふきとり化粧水の感性評価. 日本化粧品技術者会誌, 55(1), 36-44 [PDF] [DOI]

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