ちりめん塗装の印象構造と粗さ感の定式化

ちりめん塗装とは一眼レフカメラのボディに施される塗装で,織物のちりめん(縮緬)のようにほどよい不均一さを持つ塗装です.高級感の付与を目的として施される塗装ですが,どのような印象を与えるのかについてはこれまで検討されていませんでした.そこで,私達は様々なちりめん塗装を施したカメラパーツに対する印象評価実験と光学的な計測を行いました.その結果,ちりめん塗装の印象はマクロ粗さ,ミクロ粗さ,雑然さ,風格,細かさに大別することができ,高級感を感じさせるには雑然さを抑えることが重要であることがわかりました.また,光学的な計測から得た特徴量からマクロ粗さとミクロ粗さの主観的な強度を高い精度で予測できるモデル式を構築することができました.((株)RICOHとの共同研究)

Publications

後藤隆之・曽根拓郎・谿雄祐・飛谷謙介・長田典子 (2017). カメラのちりめん塗装に対する印象評価, 第19回日本感性工学会大会, E43.

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