脳活動計測におけるCM挿入タイミングが心的状態に及ぼす影響
テレビ番組視聴時において山場に挿入されるCMは山場が一段落してから挿入されるCMに比べて不快に感じるという人も多いかと思われます。これが視聴者の集中力を削ぐのではないかという悪影響が考えられることから、本研究ではCMの挿入タイミングが心的状態に及ぼす影響について生理指標を用いて検証することを目的としています。番組視聴時間内におけるNIRSによる脳活動を中心に、心拍・呼吸・皮膚電導・瞬目の計測を行い、CM挿入タイミングとそれに伴って引き起こされる視聴者の集中の高まりや不快などの感情の考察を行います。これによってCMの適切な挿入タイミングを訴え、生理指標を用いたコンテンツの評価につなげていくことが目標です。
Publications
Yokoi, S., Fujisawa, T. X., Kazai, K., Katayose, H., & Nagata, N. (2007). The effects of the timing of commercial breaks by the measurement of brain activity using fNIRS and physiological responses. Proc. 13th Korea-Japan Joint Workshop on Frontiers of Computer Vision (FCV2007), 206-211.