感性指標化技術による「あかり」のデザイン

LED照明が普及し,調光・調色の自由度が飛躍的に高まっています.この自由度を生活場面で活かすためには,私たちの感性に根差したあかりの価値に基づいた設計が大切になります.本研究では,あかりに対して感じられる高次感性として清々しい雰囲気のための「すっきり感」,落ち着いた雰囲気のための「くつろぎ感」に注目し,心理学的手法と生理学的手法を組み合わせた感性の指標化を行いました.研究の結果,すっきりとしたあかりは覚醒度を高め,落ち着いたあかりは覚醒度を下げることがわかり,朝の目覚めや就寝前といった生活場面に最適なあかり環境をそれぞれのあかりが提供することを明らかにできました(パナソニック株式会社との共同研究).

Publications

中村透・上垣百合子・藤原ゆり・奥谷晃久・山本松樹・長田典子 (2013). 照明刺激環境下のくつろぎ感に関する心理生理学的研究, 電子情報通信学会論文誌D, J96-D(6), 1536-1544.

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