タッチパネルにおける操作反応音イメージスケールの構築
近年,ATMや券売機等の公共端末,コピー機等のオフィス機器,自動車車内の操作パネル,炊飯器や電子レンジ等の家電製品まで,日常生活においてタッチパネルの利用が増えてきました.タッチパネルでの操作において,「ピ」や「ポ」などいった操作反応音は,誤操作の低減,操作感向上等の点で有効であることが示されています.しかし,ほとんどの機器製品はJIS規格に沿って設計されているため,異なる機器から同じ音がなるなど,多様性の無さが生じていることも事実です.本研究では,多様な音色で様々なイメージを表現できる多彩な操作反応音を対象とした「操作反応音イメージスケール」を構築しました.このイメージスケールを用いることで,各製品デザインのイメージに合致した操作反応音がスムーズにデザインすることが可能になり,製品の感性価値をより高めることができると期待されます.(同志社女子大学 和氣早苗教授,小島プレス工業株式会社との共同研究)
Publications
和氣早苗・今井将太・西崎敦美・光本恵・長田典子 (2017). タッチパネル操作における反応音の有効性~視覚フィードバック有無の観点から~. ヒューマンインタフェース学会論文誌, 19(1), 61-68.
Imai, S., Wake, S., Mitsumoto, M., Noguchi, M., Uchida, Y., & Nagata, N. (2016). Timbre image scale for designing feedback sound on button operation. HCI International 2016 - Posters' Extended Abstracts, Proceedings(Part I), 334-339.
今井将太,和氣早苗,光本恵,野口光康,内田義隆,長田典子(2015).操作反応音イメージスケールの構築.日本音響学会2015年秋季研究発表会,1-5-4.
今井将太,和氣早苗,光本恵,野口光康,内田義隆,長田典子(2015).タッチパネルにおける押下感を付与する操作反応音の条件.日本音響学会2015年秋季研究発表会,1-5-5.