TOYOHARU HOSOKAWA

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虚偽検出の計測手法と検出メカニズムの解明

・日本国内で犯罪捜査に利用されている虚偽検出の検出精度を向上させる研究を行っています.具体的には,下記の2点を重点的に検討しています.

@ 虚偽検出の計測手法
 現在,虚偽検出に利用されている自律神経系の生理指標 (脈波・心拍・呼吸・皮膚電気活動) による判別手法の向上,自律神経系以外の生理指標としてfNIRSやfMRIやERPなどを利用した新たな虚偽検出時の計測手法についても検討行っています.
 ここでは,fNIRSを利用した虚偽検出実験についてご紹介します.
                   
                      fNIRS測定中の風景
 まず,被験者に模擬的に物を盗ませる課題を行わせます.その後,実際に盗んだ物とそれ以外の物の写真を見せていきます.その時の脳活動をfNIRSにより計測した加算平均波形の個人例が下記のFig.1になります.
           
                  Fig.1. 質問別の加算平均波形例
 実際に盗んだ物に対する質問 (裁決質問) とそれ以外の物についての質問 (非裁決質問) を比較した場合,前頭前野では裁決質問時の血流レベルの方が高い結果が得られています.


A 検出のメカニズム
 現在,日本ではConcealed Information Test (または,guilty knowledge test)という質問法を利用して虚偽検出検査を行っています.しかし,その検出メカニズムは未だ解明されていません.本研究室では,fNIRSやfMRI・ERPなどの手法を利用し,記憶・情動・注意・認知という従来の心理学において研究されてきた観点から,検出メカニズムを解明していきます.