シンポジウム発表資料
シンポジウム 「ヒューマンメディアの未来」 (2007.09.10)の発表資料
「プロジェクト概要報告」 片寄 晴弘
- 関西学院大学ヒューマンメディア研究センターおよび関西学院大学情報科学科の共同起案研究テーマ「愉しみの創造につながる情報処理技術の開発と評価研究」は2005年度の文部科学省私学高度化研究推進事業オープンリサーチセンター事業として採択されており,本年度は5ヶ年の研究事業の中間年度にあたる.本報告では,これまでの研究事業実施状況について紹介する.
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「体験メディアへの取り組みとこれから」 河野 恭之
- 人の日常生活を記録しておき,蓄積された体験メディアデータをあとから検索・利用して人の能力の増強を図る「体験メディア」への関心が高まっている.発表者はこれまで主にウェアラブル型の体験メディアインタフェースの試作と要素技術開発を前任校において行ってきた.これらの取り組みを紹介すると共に,関西学院着任後の展望について述べる.また,発表者は情報処理推進機構(IPA)未踏ソフトウェア創造事業においてプロジェクトマネージャ委嘱を受けており,「体験メディア」を中心テーマに開発プロジェクトを公募し推進している.本事業での取り組みも併せて紹介する.
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「ヒューマンメディアと感性」 長田 典子
- 21世紀は感性の世紀と言われるように,情緒や嗜好といった人の心のあり方に価値をおいた豊かな社会の実現が求められている.この中でもとくに,メディアコンテンツ表現に関わる感性情報処理技術の研究を行い,より感覚・感性に訴えかける良質なコンテンツ創りをめざしている.本講演では具体的内容として,CGやVRにおける質感表現技術,音楽と映像のインタラクション,脳機能イメージング技術を用いたメディア表現や感覚モダリティの評価などについて紹介する.
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「Collaborative Web Agents」 北村 泰彦
- Webは情報発信者から情報受信者への一方的な情報提供の手段から,不特定多数の利用者が相互に協調する情報協創の手段への変化を遂げている.北村研究室ではエージェントが加わることで実現される次世代の情報協創技術を開発している.三次元仮想空間上でのWeb情報統合と擬人化ガイドエージェント,エージェントと人間が協調するSemantic Wiki,バランス理論に基づくマルチエージェント説得手法,視線や話速に基づく非言語エージェントインタフェースなどの課題について発表する.
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「エンタテインメントコンピューティングの研究展開」 中津 良平
- 「エンタテインメント=遊び」は,人々の生活を豊かにしてくれ,さらには文化の原泉でもある.これを工学の立場から研究するのがエンタテインメントコンピューティングである.当研究室では,CGを用いたエンタテインメントとしてゲームや教育ソフトの研究を行っている.また,身体性を導入したエンタテインメントとしてロボットを用いたエンタテインメント研究に取り組んでいる.本講演ではそれらの具体的内容について述べる.さらに,エンタテインメントコンピューティングは世界的に研究が盛んになりつつある領域で,この分野で日本は先導的立場にあるため,その活動についても触れる.
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「人間システム工学科の新設と情報科学科の再編について」 茨木 俊秀
- 関西学院大学では,2009年度を目標に理工学部を再編拡充する予定で,現在,計画の具体化,建物の建設,新教員の人事などが着々と進められている.その中で,新設学科である「人間システム工学科」がどのような構成で何を目指しているかを説明し,それに伴って「情報科学科」がどのように再編されるかについても触れる.
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