高校生・予備校生の皆さんの中には,大学でどのような授業が行われているか興味があるものの,その様子に触れる機会がほとんど無いという人が多いと思います.
関西学院大学 理工学部では,2006年8月5日(土)に「オープン・ラボ」を開催し,講義や演習,実験などを通して,大学での教育・研究に触れてもらう機会を設けます.
特に情報科学科では,以下のような企画を用意して,情報科学の入門から最前線までを体験してもらう予定です.
関西学院大学の受験を考えている人はもちろん,コンピュータになんとなく興味のある人まで,多くの皆さんを歓迎します.お気軽にご参加下さい.
「電子頭脳」というと非常に複雑そうに思えるが,コンピュータの計算の原理は非常に単純だ.というか,コンピュータにはとても単純なことしかできない.足し算引き算も,実は学校で習う筆算と同じ原理で行われている.
コンピュータグラフィックスの処理はかけ算と足し算の繰り返しで行われている.この講義では,コンピュータの仕組みとともに,いろいろな情報処理技術について簡単に紹介する.
映画やアニメでおなじみの3DCGは,学術研究や工業デザインでも大活躍しています.CGの基礎となるモデリングやアニメーションの考え方を紹介して,CGソフトを使った映像制作を体験します.
人と声やジェスチャでコミュニケーションできる二足歩行ロボットやペットロボットの研究を行っています.そのようなロボットのハードやソフトの仕組みを説明すると共に,私たちの生活のどのような場面で活躍が期待できるのかを紹介します.
自動車に目を持たせることを狙っています.自動車にカメラを搭載し,道路を監視しながら走行し,路上の障害物や歩行者を見つけ運転者に知らせるシステムの実現を目指しています.実現するために必要な画像処理技術の研究をしています.
日常使っている携帯電話の音声やメールは,電波に乗せて送られています.しかし,周りの建物などで反射しながら届くので,複雑に変動しています.より快適なシステムを作るには,電波の状態を正しく捉えて上手に利用することが重要です.最先端の技術で電波を見るとどのように見えるのか,その方法と結果(動画)を紹介します.
コンピュータのハード・ソフトの急速な発展によって,紙と鉛筆で昔はやっていた複雑な数式変形や計算から,研究者は解放されつつあります.超高速並列計算機によるシミュレーションとコンピュータグラフィックスとによって,複雑な現象を,どのようにして直観的に理解することが可能かを紹介します.
友達関係など,人と人のつながり全体がどうなっているか,思いをめぐらせたことはあるでしょうか? 実は意外な特徴があるのです.それを科学的に調べるとどのようなことが分かるのか,最先端の結果も交えてお話します.