授業科目名 | アーカイブ・デザイン |
履修期 春 2単位 履修基準年度 3年 |
授業目的 / Course Objectives |
コンピュータ技術の普遍化で、文字・図版・写真・映像・CG・音楽などがデジタル情報としてアーカイブされている。蓄積された膨大なデジタル・アーカイブを、課題(テーマ)を軸に分野横断的に検索し素材データを集約する。そして、テーマに基づき編集し、新しい価値観を見出し、視覚的に内容を伝えるためにデザインをする。この一連のワークフローで、情報から時代が求める思考へと理論化する能力、同時にデジタルスキルを身体化する能力を修得することを目標とする。 |
到達目標 / Attainment Objectives |
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授業時間外の学習 (準備学習等について) / Study Required Outside of Class (Preparation etc.) |
1年〜2年次で、アート&テクノロジーを先行受講することが望ましい |
授業計画 / Class Overall Plan |
第1回:メディア史(写真〜バーチャルイメージ)と、保存&閲覧 からデジタル・アーカイブまで(講義)
第2回:3.11東日本大震災とソーシャルメディア、その映像アーカイブから始まる防災教育の飛躍(講義) 第3回:ビデオメディア活用の基本リテラシーと、デザインにおける編集・表現・発表方法の修得(演習) 第4回:学生が創る映像番組アーカイブの視聴と解説、及び制作プロセスでの学びの成果と報告(講義) 第5回:海外流出した日本の伝統(浮世絵)をインターネットで展開する国際共同研究とその成果(講義) 第6回:政府が自国をデザインする万国博覧会の歴史と、時代を反映するその展示内容の変遷 (講義) 第7回:時代を映す鏡と時代を創るデザインの力を、20世紀デザイン史の流れから視覚体験する(講義) 第8回:バウハウスからチャールズ/レイ・イームズへ、デザインの欧州から米国への時代の流れ(講義) 第9回:中間合評会にて、ファイル型「マイ教科書」の展示及び審査員と公開コンペの疑似体験(演習) 第10回:産業革命の時代を村ごと再現して、動的展示で社会教育の体験ができる英国の博物館 (講義) 第11回:電子書籍は国境を越えるソーシャルビジネス(起業)に力強い道具の役割を担えるか (講義) 第12回:ユージン/アイリーン・スミスの写真集「水俣」発刊とマスメディアの役割と棲み分け(講義) 第13回:ピューリッツァ賞の悲劇を人間脳に保存し、瞬時に求められる決断への身体化と活用化(講義) 第14回:ヒロシマ&ナガサキの風化を越えて、時代に合致したデザインは常に今に問いかける (講義) 第15回:最終合評会。ファイル型「マイ教科書」の展示・審査・コンペ体験 (演習) |
教科書 / Textbook(s) |
毎回、授業中に配布する資料等をテキストとする |
参考文献 References Books |
毎回、授業中に配布する資料等を参考資料とする |
授業方法 / Method of Instruction |
各回の講義をアナログでノートする学びの基本を徹底し、その内容をデジタル情報に集約していく。同時に配布された資料などをファイリングするアーカイブの基本を修得する。この講義内容と資料を統合的にデザインするデジタル編集に挑戦し「マイ教科書」を創作する。この各自の「マイ教科書」を、クラス全員が審査員となる合評会にて、記名式の投票で当授業のグランプリ教科書を決める。学びの原点である講義ノート作成からマイ教科書の創造・発信まで、成果を公開し社会化する疑似体験を修得する。講義と創作実習を経て、アナログとデジタル併用のデザインを体感する |
学生による授業評価の方法 / Course Evaluation by Students |
毎回のコメントを活用しながら授業を改善していく |
成績評価 / Evaluation Criteria/Method |
出席点、レポート点、ファイル点、毎回のコメント点などにより総合的に評価する |
備考 / Note |
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検索キーワード / Keywords |
ソーシャルメディア、映像アーカイブ、デザインの力、マルチメディアリテラシィ、 |