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専用ハードウェア


AlertUSB の専用ハードウェアについて説明します。


専用ハードの必要性

PC/AT規格から実装されてきたハードウェアは、だんだんとレガシー扱いされてきて、 キーボードのPS/2ポートやプリンタのパラレルポートはほぼ姿を消し、 BIOSさえも空前の灯火になっています。 ビープ音回路も、マザーボードメーカーにとっては削除してしまいたいハードウェアの1つのようで、 実際にノートパソコンで省略されている例をよく見かけます。 ボリュームの調節のできないビープ音は、警告音として有用なのですが、 あてにできない時代になってしまいました。

一方で、公共施設のパソコンでサウンドが鳴るとうるさいものです。 YouTubeなどの音声も周囲の人に聞こえないように、 サウンドデバイスのボリュームが0になっているか、 ヘッドフォンが設置されているかの、どちらかになっているでしょう。

このような条件が重なると、AlertUSBの警告音を鳴らす手段がなくなってしまいます。 そこで我々は、警告音を鳴らす専用ハードウェアを設計してみました。 USB接続のデバイスで、普段の操作では鳴らずに、 AlertUSBの警告音のみ鳴るものです。

なお、音を鳴らすだけであれば、 USB接続の汎用の外部スピーカーを用いることを思いつきますが、 AlertUSBで利用しようとすると不都合があります。 というのも、この手の外部スピーカーは、容易に使えるように、 ドライバ不要でOSのサウンドが鳴るようにしてあります。 つまりAlertUSBの警告音だけでなく、 YouTubeなどの音声が簡単に再生されてしまうということです。 これではヘッドフォンを設置する意味がなくなってしまいます。

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土村 展之(tutimura(a)kwansei.ac.jp) '(a)'は'@'に置き換えて
更新日 8/30 9:59, 2014