「ディジタル信号処理実習」 (春学期)
担当: 多賀 登喜雄 (理工学部 情報科学科 教授)
【講義目的】
2年次秋学期開講の「ディジタル信号処理」の講義で学んだ内容を自ら考え,解く.本演習では,コンピュータ上でディジタル信号および簡単な処理プログラムを作成し,その実行結果を目で見て確認することにより,「ディジタル信号処理」を学習する.
【講義内容】
- MATLABの使い方(1) −基本操作,基本演算[1]−
- MATLABの使い方(2) −基本演算[2]−
- MATLABの使い方(3) −流れ制御,Mファイル−
- MATLABの使い方(4) −グラフィックス−
- 時間領域での離散時間信号(1) −信号列の生成[1]−
- 時間領域での離散時間信号(2) −信号列の生成[2]−
- 時間領域での離散時間システム(1) −線形時不変システム−
- 時間領域での離散時間システム(2) −LTI 離散時間システムのシミュレーション−
- 周波数領域での離散時間信号(1) −離散時間フーリエ変換−
- 周波数領域での離散時間信号 (2) −離散フーリエ変換,高速フーリエ変換−
- 周波数領域での離散時間信号 (3) −スペクトル解析−
- 周波数領域での離散時間信号 (4) −Z変換−
- ディジタル信号処理システム −伝達関数と周波数応答−
【講義方法】
最初は信号処理プログラミングツールとしても使えるMATLABの使用法を学び,それを用いて信号処理の実際をMATLABプログラム上で体験・確認する.理解を深めるために適宜,レポート提出を課す.
【教科書・参考書】
教科書は使わない.「ディジタル信号処理」の教科書を参考にすること.
- 萩原将文著『ディジタル信号処理』(森北出版) (ISBN4-627-70131-4)
また,MATLABに関して,参考書として以下のものを挙げる.
- 高井信勝著『「信号処理」「画像処理」のためのーMATLAB入門』(工学社) (ISBN4-87593-267-7)
【成績評価方法・基準】
定期試験を行い,60 点以上を合格とする.合格者には,演習リポートの内容,出席状況を加味した総合評価で成績を確定する.
【学生による授業評価の方法】
【準備学習等についての具体的な指示および他の科目との関連】
2年次において「ディジタル信号処理」の単位を取得している事が望ましい.
【キーワード】
MATLAB,ディジタル,信号処理,サンプリング,スペクトル解析,たたみ込み,Z変換,フーリエ変換.
【連絡先】
多賀 登喜雄 (IV号館 2F 多賀教授室)
office hour: 木曜日 第3限目