<共鳴管> 佐藤 知裕 (2000)
当時 和歌山大学 片寄研B4
共鳴管はインターネットで発信・受信される双方向の情報のやりとりによって、インタラクティブに操作され変化していく環境を映像・音として表現したネットアート作品である。
この作品はインターネットを介して離れた場所にいる2人が、双方から操作することによって、奏でられるメロディー、ハーモニーが様々に変化を表すことに主点を置いている。その変化とは2人の人間のインタラクティブ な操作を基点とするものであるが、制御性と偶発性が同時に存在する。操作によって即興的に発生する音と同時に、連鎖的に思いもよらない音が発生し音楽が生 まれる。自らの操作だけでなく相手の操作によっても同時にこの変化が発生する。一方の操作のみではハーモニーは生まれないが、両方が操作することによって 複雑にハーモニーが変化する。それはお互いのインタラクションの密度を象徴する。
■BBCCネットアート&映像フェスタ2000
ネットアート部門最優秀作
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