中枢神経系計測による虚偽検出
中枢神経系(大脳皮質前頭前野)の活動を計測するために、近赤外線分光法
(NIRS) を用いて、血中の酸素化ヘモグロビン (oxy-Hb)
の濃度変化を計測します。
被験者には、模擬的な窃盗を行ってもらいます。模擬窃盗を行った後に、被験者には、窃盗した物品 (裁決質問) と窃盗しなかった物品
(非裁決質問) の写真をみてもらいます (Fig
.1)。
写真を見たときの、活動の変化に基づいて、被験者がどの物品を盗んだのか,窃盗に関する記憶があるのか否か,を判定します (Fig.
2)。
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Fig. 1. 被験者には、模擬窃盗を行ってもらった後に,窃盗した物品 (裁決質問)の写真と窃盗しなかった物品 (非裁決質問)
の写真を織り交ぜて,写真をみてもらう.このときの前頭前野の活動をNIRSによって計測する. |
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Fig. 2. 裁決質問に対する脳活動(oxyHb濃度の変化)と非裁決質問に対する脳活動。 裁決質問(模擬窃盗課題で盗んだ物品)に対する前頭前野の活動の方が、非裁決質問(盗まなかった物品)に対する反応よりも大きい。 |