アーティストの個性を表す音楽的特徴の抽出と転写

ある特定のアーティストらしさを楽曲中で表現できるかどうかは、作編曲の良し悪しを大きく左右します。そこで、アーティストの音楽的特徴を抽出し、その特徴を定量的に扱う手法を確立したいと考えています。本研究では特に、メロディー中に含まれる「アジア性」を客観的に測ることに重点を置いています。足がかりとして、音楽学者である小泉文夫が提唱した「テトラコルド」と呼ばれる日本民謡の基礎となる音階に着目し、現代のアーティストの楽曲中にどのようにテトラコルドが使われているかを分析します。このテトラコルドが出現するパターンによってアーティストをクラス分けすることで、アーティスト間の違いを明確に示すことができるのではないかと考えています。

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