「論理回路」授業案内
(2024年度 春学期)
工学部 情報工学課程 教授 石浦 菜岐佐
授業目的
コンピュータや種々の情報システムを構成するディジタル回路の基礎事項を理解する.
具体的には,
コンピュータにおける数の表現および演算の方法,
論理代数や論理関数とその性質,
組合せ論理回路や順序論理回路の構成と設計法等,
情報科学における基礎事項の知識や考え方を習得することを目的とする.
到達目標
- 整数の2進数表現と10進数表現の相互変換, 2進数の加減算ができる.
- 論理式の簡単化, カルノー図を用いた最小積和形論理式の導出ができる.
- 論理式から指定されたゲートを用いた組合せ論理回路を設計できる.
- 順序回路の原理を理解し, 状態遷移グラフから順序回路を設計できる.
- 加減算回路の原理を理解し, オーバフローや整数の大小判定を行う回路が設計できる.
- 与えられた論理式を, 積和標準形, 和積標準形, 限られた演算だけからなる論理式に変換できる.
- コンピュータの動作原理の概要を理解する.
講義内容
- 講義紹介, 数の表現 (1)
- 数の表現 (2)
- 論理代数と論理関数 (1)
- 論理代数と論理関数 (2)
- 組合せ論理回路
- 論理式の簡単化 (1)
- 論理式の簡単化 (2)
- 順序回路
- 順序回路の設計 (1)
- 順序回路の設計 (2)
- 算術演算回路
- 論理関数の諸性質
- これ以外に, 基礎知識の確認を行う中間テスト (授業中試験) を2回実施する.
- スケジュールは授業のホームページに掲載する.
成績評価方法・基準
科目WWWの「成績評価基準」を参照のこと.
教科書・参考書
教科書は使用しない. 参考書の一例としては下記が挙げられる.
- 稲垣康善編, 論理回路とオートマトン, オーム社 (ISBN 4-274-13126-2).
- 笹尾勤, 論理設計−スイッチング回路理論−, 近代科学社 (ISBN 4-7649-0267-2).