トップ 学生のページ 情報科学科生の学び方 情報科学専攻 博士課程前期課程 1年 出口 佳奈

情報科学科生の学び方

情報科学の基礎をきちんと理解したことも、
サークルで頑張ったことも、未来につながる。

高校・大学で学ぶ基礎が研究に役立つ。

情報科学・ICT(情報通信技術)というとコンピュータやネットワークの最先端技術をイメージされると思いますが、それらの仕組みを理解するには基礎知識が必要です。大学4年間における講義・実習で学ぶ情報科学の基礎や数学などをきちんと理解していなければ成果を上げることは難しいと、大学院で研究に取り組んでいる今、あらためて実感しています。もちろん、その前提として数学や英語など高校での学習内容も欠かせません。

そうした基本事項を存分に習得することができ、さらに情報科学における最前線の理論に触れつつ、システムやアプリケーションを開発する研究に応用していくのが、情報科学科の魅力。ここでの学びを通して、論理的にものごとを考えて問題を解決する姿勢が身についたと思います。

やりたいことに全力で取り組む4年間に。

大学の4年間で取り組むべきことは、人それぞれだと思います。留学でもアルバイトでも、勉強でも遊びでも、自分のやりたいことならどんなことでもいいから、4年間を振り返ったとき「あのとき全力だったな」と思えるくらいに取り組んでほしいと思います。大学院に進学した今、大学生のときは時間的に余裕があったんだなと実感しているので、時間のあるうちに好きなことに挑戦してほしいです。

私が打ち込んだのは、ブラスバンドサークルのクラリネットです。大学から始めた初心者だったので練習は大変でしたが、仲間と一緒に練習するのは楽しく、他学部の学生とも知り合うことができました。ほかにも塾講師のアルバイトに取り組んだり、空き時間にカフェやランチでおしゃべりしたり、一人暮らしをしている友人の部屋で女子会を開いたり、充実したキャンパスライフを楽しんでいましたよ。

自信を持てる専門分野をつくり、情報通信技術の発展に貢献。

大学4年生では卒業研究を行いますが、短期間でまとまった研究を完成させることはなかなか難しいものです。大学院で研究と向き合い、成果を残すことで、ほかの人には負けない専門分野をつくりたいと思って進学。現在は、情報理論という分野と情報セキュリティに関連する話題を研究しています。通信の安全性を保証するために暗号が用いられますが、盗聴者が持つコンピュータの性能が向上すると、解読されてしまう恐れがあります。そこで、強力な攻撃者が存在する場合でも、安全に通信できる手法の研究に取り組みました。確率統計や微分積分などの数学を使いますが、理論の正しさを検証するシミュレーションのためのプログラミングも必要です。

ICTは社会基盤として不可欠な技術になっていますが、同時に新しい生活や文化をも生み出す大きな活力も秘めています。情報科学科で学んだことを活かして、企業の技術者としてICTの発展に貢献し、新しいサービスや付加価値を生み出すことを将来の目標と考えています。

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