トップ 卒業後の進路 社会で活躍する卒業生 森下 志保
みなさんは、数学は好きですか?嫌いですか?中学校で教壇に立っていると、生徒の中には数学に苦手意識を持っている子もいます。そんな生徒たちにも数学の魅力を伝えていきたいと思って工夫しているのは、生徒たちにとってより身近な内容をたとえに出して話をすること。例えば、ゲームのプログラムの話や初音ミクの作り、アニメの動き等にからめて数学の話をしていくと、興味を持ってくれます。
中学校教員という仕事の魅力は、人とかかわれること。生徒から学ぶことも多く、新しいものの見方に気づかされることも多々あります。
小さい頃から算数・数学が好きで、両親が中学校の教員をしていたので、この道を志したのは私にとって自然な流れでした。大学選びの際は中学校数学の教員免許を取得できることが第一条件で、さらにプログラムの知識を学べることに魅力を感じて情報科学科を選びました。また、関西学院大学は父の母校だったので、身近に感じていたというのも理由の一つです。
情報科学科では、数学だけにとどまらずネットワークやプログラムに応用していったり、理論や技術についても学ぶことができました。グラフネットワークの平面について学んだことや、プログラミング実習で実践的に学んだことは、中学校で授業をするときにも活かされています。また、成績処理のためのエクセルのマクロを組むときにも、プログラムの知識が役立っています。
ネットワークなどがどのようにできているのか気になる人、ソフトウェアに関心のある人にとって、情報科学科は、とても興味深い学科だと思います。私はプログラムというものをまったく知らないままに入学し、はじめは何をするにしても難しいことばかりで困ったこともありました。それでも、先生や先輩方、同級生に助けられ、充実した4年間を送ることができました。とても楽しい4年間だったと思います。