トップ 卒業後の進路 社会で活躍する卒業生 猪飼 里江
就職活動のときから、お客様の抱える問題を発見して解決を提案する仕事ができる会社を希望しており、NTTコミュニケーションズならインフラを持っていて根底からお客様の問題解決をできると感じたので入社しました。現在は、弊社の企業の基幹システム向けクラウドサービス※1にかかわっています。クラウドサービスを提供するにあたりサービス企画、開発、設計、構築、保守運用等の段階がありますが、私は主に保守運用業務を実施しています。故障発生時の対応はもちろん、故障が発生してから復旧までの時間をどれだけ短くできるか、というサービスの品質にかかわる部分についても日々改善に取り組んでいます。
これまでに金融業界のシステムエンジニア、グローバルネットワークサービスの保守、トレーニー、クラウドサービス担当と、いろいろな業務にたずさわることができました。中でもクラウドは現在トレンドともなっており、競合も海外の会社なので厳しい面もありますが、非常にやりがいがあります。世の中に大きな影響を与えられるような仕事や新しい仕事を多岐にわたって扱える。それが、この仕事の魅力だと思っています。
※1データやソフトウェアを個人のパソコンや携帯端末ではなく、インターネット上に保存し、必要に応じて利用できるようにするサービスのこと。
海外でも仕事を経験してきましたが、オペレーションセンターの立ち上げにかかわり、24時間365日センターを稼働させなければならないのに、宗教上の理由でお祈りの時間があってオペレーターが抜けなければならないという問題に直面。日本ではあまり考えつかない状況ですが、オペレーターを多民族で構成したりして対応しました。海外で仕事をする上で重要なのは、その国の文化や価値観を学び、その国に合わせた仕事のやり方を考えることです。
また、海外トレーニーとしてアメリカの大手ネットワーク機器企業に1年間滞在しましたが、現地空港に到着したときには誰も知り合いがおらず、初めての海外生活に不安でいっぱいでした。それでも現地の関学同窓会支部に連絡をとったところ、アメリカで必要な手続き等を教えていただくことができたのです。タイミングよく同窓会支部の新年会もあって一気に知り合いが増えたのも心強かったです。おかげで安心して仕事に取り組み、エンジニアとして大きな経験を積むことができました。
現在の仕事において、大学で学んだCやJavaといった言語を直接使用する機会は少ないですが、根本にあるアルゴリズムやツールが裏でどのように動いているか想像できるので、大いに役立っています。それに、ベースとなるプログラミング知識があると、別の言語を使用するときにも応用しやすくなると感じています。また、企業出身の教授が多く、企業での経験活かした授業をしてくださったり、就職の際にも相談に乗ったりしていただけました。
学生時代には、基本的な勉強にしっかり取り組むとともに、自分の世界を広げてください。いろんなことに挑戦し、自分にとって何が重要なのか、自分はどういう人間なのかを知ることができれば、今後の自分の方向性を考えるのに役に立つでしょう。
今、みなさんが当たり前に利用しているパソコン、インターネット、スマートフォン、オンラインショッピング、映画のCG等の基礎となっているのが情報科学であり、実は私たちの生活に密着したものとなっています。情報科学はまだまだ世の中を大きく変える可能性を持っている学問です。ぜひみなさんの力で新しい世界を作ってみませんか?