対話する前、警官は免許証紛失のことを知らなかったので、最後の発言(警官-3)は考えていませんでした。しかし、犯人が自分で教えてしまった(犯人-2)ために、嘘がばれたのです。
この議論システムは数理論理学に基づいてつくられています。議論は一種のゲームとみなされ、相手の出した札をみて次の手を考えるカードゲームともかかわりがあります。そんなことを考えながら、時にはゼミのメンバーでトランプをすることも。また、研究に没頭して夜遅くなってしまったときのために、仮眠用のベッドも用意しています。
ネットショッピングをしているとき、お客様控え番号など、書き留めておくべき情報が出てきますよね。でも、テキストエディタを起動したら、肝心な場所がそのウィンドウで隠れ、ウィンドウサイズを変更したり移動したり…。そんな経験、ありませんか?私が研究している「矩形を対象とする定性空間推論」をそうした環境に応用すれば、面倒な操作をしなくても必要な情報が見えるようにウィンドウを配置することができるんですよ。
「ソクラテスは人間である」「すべての人間は死ぬ」という命題から「ソクラテスは死ぬ」という命題を導くのが、論理学。数理論理学とは、このような論理を記号の列で表し、計算機上でうまく扱えるようにしたもの。2年次に開講される「数理論理学」の授業では、高校数学でもおなじみの関数や集合の概念を使って考える。
対話の1つの形式である議論を論理的枠組みで捉え、検証するシステム。対話の1つの形式である議論を論理的枠組みでとらえたもの。交渉、合意、説得などの過程を解析したり勝つための戦略を考える研究が注目されている。本研究では議論を通じて対話者の信じていることが変化していき、それが議論に影響をおよぼすという動的な側面を扱っているのが特徴。