言語の壁を乗り越え、世界中の人たちとコミュニケーションをとれる?!

話したいことがあるのに、相手に言葉が通じない・・・。あきらめますか?それでも伝えたいですか?

北村研究室では・・・ 言語の壁を越えて平和な世界をめざす。90年代半ばから急速に普及し、現代社会を支える情報基盤の一つとなったWeb。その利用者はコンピュータの専門家だけでなく、子どもから高齢者まで広がっており、誰でも使えるユーザーフレンドリーなWebインターフェイスの開発が必要となっている。当研究室では、日本語や英語による会話、身振り手振りによるジェスチャができる擬人化エージェントを用いて、使う人に優しいWebサービスを開発している。

■例えば、こんな研究も行います・・・。

災害安全マップをつくり、 被災経験や防災の知識を世界で共有。

私たちは、2005年からNPOの1つである「防災世界子ども会議」の方々と協力して「みんなでつくるグローバル災害安全マップ」CoSMOS (Collaborative Safety Map on Open System)を開発しています。これは世界中の子どもたちが描いた災害安全マップをインターネット上で共有し、お互いの防災教育に役立てようという試みです。

世界の人々が自由にコミュニケーションをとり、互いに協力できるようになる…そんな「理想」を、情報技術を用いて実現しようとしています。2010年には、神戸で開催されたフォーラムでCoSMOSを紹介し、ユネスコから表彰されました。

国際的な防災教育を支援したいから、 翻訳サービスで言語の壁を取り除く。

現在CoSMOSに参加しているのは、日本、台湾、ネパール、インドネシア、マレーシア、ロシア、スロバキア、トルコ、トリニダード・トバゴ、カナダ、イラン、アルゼンチンの子どもたち。ここで問題になるのは言語の壁です。そこで私たちは、言語グリッドと呼ばれる機械翻訳Webサービスを利用して多言語コミュニケーション支援を行っています。

言語グリッドを活用し、シーンに応じたインターフェイスを

言語グリッドを活用した研究開発は、画面に表示されたひらがなをクリックして文字を入力できる「子ども向け機械翻訳システム」や、外国語の新聞や看板を撮影し、その中の文字をなぞると翻訳してくれるiPhone アプリなど、さまざまな形に展開できます。

「桃太郎」の英訳は Peach Taroでいいのかな?

Web上の翻訳サービスを利用して、おかしな翻訳になったという経験のある人は、多いのではないでしょうか。一度翻訳した結果を再度入力言語に翻訳しなおせば、翻訳の正誤は分かります。でも、どのように入力すれば機械翻訳しやすい文章になるのかまでは、分かりません。そこで北村研では、機械翻訳しやすい文の入力を支援するガイド入力インターフェイスを開発しました。私は、このガイド手法の改良に取り組んでいます。

研究のkeywords

Webサービス

インターネットの技術を利用して、様々なアプリケーションソフトの機能をWeb経由で利用できるようにしたもの。

言語グリッド

インターネット上に存在する世界中の言語資源(辞書、用例対訳、機械翻訳など)を共有できる多言語サービスのプラットフォーム。
http://langrid.nict.go.jp/

擬人化エージェント

人のようなキャラクタが、音声やジェスチャを使ってユーザーと対話するエージェント。

もっと詳しく知りたい方は、各研究室のページへ……